国際ヨガ協会

ヨガエッセイコンクール 2011年度 入賞作

2011年度・自由表現部門 最優秀賞
出合い・ふれ合い・巡り会い ~ヨガと自然とともに 

吉備学園 岡田洋子さん

向日葵や 巡り合いたる ヨガ教室

退職し、時が自由になった。そんな時、ヨガに巡りあった。初めての日、夏空にヒマワリが咲いていた。先生は足や骨盤のほぐしをされ、頭立ちや、ハタ呼吸のコツを教えてくださった。吉備学園長、石井恵子先生との出会いだ。

食三度 ヨガも三度や 稲の花

あるヨガの本に出会った。ヨガを一日に3度してよいと書いてあった。(それなら私にもできる。)家族のために食事を3度作り、3度ヨガする日々の始まりだった。
初めて白鳥のポーズができた日は、ほぐしを十分にした後だった。「はい、右つけて。左につけて。そのまま正面に…。」先生の声に合わせた。前屈すると、体が床までいくではないか。Mさんを見ると、胸が床についている。両脚のももが内に動いている。私もしてみた。ぴったりついたのだ。拍手が聞こえた。「うわあ、ついたあ。40年ぶり!」一人、また一人と、自分なりに挑戦しだした。しなやかなのは体ばかりではなく、心がしなやかなのだ。楽しい教室だ。

天高し 七つのチャクラ 意識して

人間には脊柱から脳の中心へ通るエネルギーの経路があり、その上に主要なチャクラが7つある。チャクラは言うなればエネルギーセンターだ。
第一チャクラは尾てい骨の辺りに、第七は脳の中央にあるとのことだ。
ある日、私は、「おとうさん、人間が植物だとしたら、どこから根が生えると思う?」と、農業人の夫に尋ねてみた。
しばらくして、「尻じゃろう」と答えが返ってきた。思わぬ答えに、沈黙の時があった。
ポーズをする時、チャクラを意識すると、ヨガの世界がまるで秋空のように高く広がっていく。 第二の人生、私の目標がみつかった。

雪晴れて アーチのポーズ 完成す

アーチのポーズは、憧れのポーズだ。大雪の中、山を降り、やっとヨガ教室についた。今日はアーチのポーズだ。先生の声だ。「頭頂をつける。前頭をつける。手の位置を足のほうへ移して…。」「はい、一気にあげる。」Kさんが早速上がった。また、一人。次の人も挑戦している。私はいつも上がらないのだ。無理だと思いながら、一気に上げてみた。なんと、上がったのだ。(ええ? なんでだろう。)(そういえば、ラクダのポーズと腕立てを毎日練習したなあ。)教室は熱気に包まれた。帰り道、雪が晴れて、白一色の世界だった。

雲海や 太陽礼拝 音もなく

私は愛媛県川之江市に生まれ育った。10分ほど歩けば海に出た。浜辺に近づくと、波が打ち返し、ザブンザブンと音がしていた。
今、私は海抜五百メートル近い山に住んでいる。空気がひんやりする頃、西の空に雲海がでている。その中の山々はまるで海に浮かぶ小島のようだ。よく見ていると霧は静かに動いている。
太陽礼拝を習った。一連の動きなので、うれしかったなあ。
朝、東を向いて太陽礼拝をする。そして太陽を背に、家に入る。
(さあ、一日の始まりだ。)

 

2011年度・エッセイ部門 優秀賞
感謝

安芸支部瀬野学園 佐貫洋子さん

バレーボールに明け暮れていた学生時代。それからしばらくのブランクを経て子育ての中にも自分の時間を持てるようになった頃、体を動かしたくなり、いきなり跳んだりはねたり。過去にスポーツをしていたという過信から、急に激しい動きをしたためにひざを痛めてしまいました。それからは整形外科通い。病院の診断は「痛い時は無理に曲げないで」ということで、湿布をもらっては帰る、その繰り返しでした。とうとう40歳くらいでまったく正坐ができなくなりました。階段の昇降もひざ関節がギシギシする感じで痛みを伴いました。しかたがない、このまま歳をとるのだと、なかば諦めていました。 そんな時、ヨガ教室に誘われました。こんなひざだから私には無理と思っていましたが、「できることだけすればいいのよ」と熱心に勧められて体験してみました。
それまで動かしていない部位を伸ばしたり曲げたり。「あー、つらい…。」そんなマイナスなイメージを抱きつつ週に一回。教室の皆さんからの刺激も受けつつ、少しずつ体を動かしていたある日、ひざの動きがなめらかなことに気付きました。それからはヨガを日常生活に取り入れるようになり、まだ完全な正坐はできませんが、ずいぶん改善されました。そのほかに倒立ができるようになった頃に長年の胃下垂が治りました。“予防は最善の治療”ということ、身をもって体験しました。
体をほぐすことで今までできなかったポーズができるようになってきました。これは大きな喜びであり、またこれからの楽しみです。
ヨガには定年がありません。これは今の私にとってなにものにも勝る活力になっています。ヨガに導いてくださった先生、教室の皆さん、そして協力してくれる家族に感謝の気持ちでいっぱいです。これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。 

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