国際ヨガ協会

【こんなときこそ】series-14『コロナ禍で ZOOMミーティング にチャレンジ』

【こんなときこそ】series-14
コロナ禍で ZOOMミーティング にチャレンジ


◆アレクサンダー・テクニーク の トークセッション

新型コロナ禍での自粛騒ぎのなか、なにか私たちにできることはないかと松嶌会長が提案してくれたのが、
ズーム(zoom)というものでした。
これはスマホやパソコンで自宅にいながら、お互いの顔を見てミーティングができるという優れものです。
去年の暮れにATI(アレクサンダー・テクニーク;ATの世界組織)の会議が行われた際にも、このズームを使った経験がありました。
その時にはロンドン、ドイツ、アメリカ、日本にいる教師でミーティングをしました。ずいぶん世界が身近に感じたのを覚えています。
それと同じように、日本中に住んでいる人たちと会話ができ、身近につながりを感じることができて面白い経験です。
しかも一回きりではなくて、毎週金曜の午後に1時間のミーティングを継続してやってみました。

全国的組織である国際ヨガ協会や日本AT研究会にとって、会員の皆さんと交流できる新たなツールとなるかも知れません。
交通費もかからないし、やり方もそれほど難しいものではないので皆さんも怖じ気づかないで、ぜひ試してみてください。(笑 
慣れれば 電話とあまり変りません。



さてミーティングの内容ですが、今回の [インナームーヴ] にも書いた “背骨の萎縮” について話を進めていきました。
これはATでいう「習慣」の元になっている反応です。

まず始めに、参加者の皆さんの座っている姿勢を観察してもらい、どんな状態かを一人一人伺ってみました。
総じての感想は「からだをダウンさせている」というものでした。
それは「姿勢が悪い」だから「姿勢をよくしましょう」でふつう終わってしまう話だとは思いますが、それでは面白くない。
このダウンは一体どういう現象で、どこから来るのか?を一緒に突き詰めてみたのです。

一般にこの疑問に対する答えは、からだには重さ(重力)があって、その力によって背骨が崩れている。というものです。
確かにその作用はあるのですが、実はそれと同時にこの作用に反応して、もう一つの作用が働いているのです。
それは背骨に付随している深い筋肉群を働かせ、背骨を萎縮させるという反応です。

どうしてそんな反応をしてしまうのかを考えてみると、筋肉の収縮と固定によって、
からだの重さに対抗しようとする無意識の反応(からだが崩れないようにしようとする反応)があるからです。
しかし 実際に起こっていることを見ると、からだは重力方向に崩れているのです。
つまり からだの重さに全然対抗できていないのです。

では どうして道理の合わない反応をしてしまうのか?という疑問が出てきました。
そこで私が 「ここにはからだの重さを筋肉によって支えられるという無意識の固定観念が働いているように思う」 と述べました。
ところが実際には この固定観念は隠れてしまい、反射的、無意識的な筋肉の反応だけが作用しています。
したがってそんな 固定観念 が隠れていることさえ気づいていないかも知れません。

私たちがこの 固定観念 を持っていることを認めることがとても大切なことなのです。
なぜなら このことによって、少なくともこういう反応を抑制することができるからです。
つまり「私は反射的に背骨の筋肉群を使うことによってからだを支えようとしたくなるが、
それはとりあえずしないでおこう」と自分に言うことはできるのです。

しかし それだけでは不十分です。
筋力に代わる もっと有効な働きが必要なのです。

結論から言うと、それは 反重力 です。

反重力とは重力をうまくリサイクルして反重力という力(支え)を生み出すのです。
それは 以前から私が提唱している「内的運動」を誘発し、拡がろうとする運動を起こしてくれます。

ここまで来たら、どうすればこの反重力の力が生み出されるのだろう?という疑問が出てきます。
そのヒントになるのが、心理面と背骨の反応の関係を探ることであり、
拡がろうとする運動は「弾み」の運動からやって来るというものでした。

はてさて、このミーティングをいつまで続けるのかは未定ですが、行けるところまで行ってみようと思っています。

*by 谷村英司
(日本アレクサンダー・テクニーク研究会・代表)


国際ヨガ協会・事務局