国際ヨガ協会

【こんなときこそ】series-8『知恵の言葉で踏みとどまる』

【こんなときこそ】series-8
知恵の言葉で踏みとどまる


明日から新年度。
なのに、まだレッスン再開のめどがたたない教室も…。
だからこそ、体を動かしていますか~?
心は放っておくと、どんどん妄想を再生産していきます。
だから体を動かすこと!
呼吸という乗り物で体に向けることで、リアリティに戻れます。

そしてテレビを消して、偉大な先人による知恵の言葉に触れませんか。
気になりながら時間がとれなかった本を開く、いい機会です。
特にヨガ指導者、そして指導者をめざす皆さんに 松嶌がお勧めする本を2回にわけて紹介します。


まず、体の健康編として この9冊~。

1)『ヨーガ根本教典』(1983)
佐保田鶴治・著


インドの古典『ヨーガ・スートラ』と『 ハタ・ヨーガ・ブラディーピカー』の翻訳と佐保田師による簡潔な解説。 指導者なら呼んでおかないと、という1冊。
1973年が初版で、私の世代はアイアンガー師の『ハタヨガの神髄』(1966年;沖正弘師の監修)とこの本を2本の杖のように進んだものです。
つまるところ第一章、「ヨーガとは心の作用を止滅することである。」ここに帰るんですよね。
平河出版社・刊(¥1,980)

2)『最新版 ヨガが丸ごとわかる本』(2016)
Yogini編集部・編集




ヨガの基本的な用語の説明、スタイルによるアプローチの違いを知っておくのに便利。
時代をつくってきた専門誌『Yogini』の12年の集大成の、心強い参考書で、読み返すたびに発見があるでしょう。
えい出版社・刊(¥1,528)

3)『野口体操 からだに貞く』(1977)
野口三千三・著




運動療法に取り組む人の必読書。体の動きを手がかりに「人間とは何かを探究する営み」だとする野口創始者が革命的な「野口体操」の思想と実践の基礎を平易に説いた名著。
新装版があります。
『原初生命体としての人間』(1972) との出会いもインパクトがありました。
なお『風邪の効用』(1962) で知られる野口整体の祖・野口晴哉師と混同しやすいのですが、ともに日本の健康法・運動療法を世界に誇るものに磨かれた大恩人だと思います。
春秋社・刊(¥1,980)

4)『エドガー・ケイシー療法のすべて;3』(2019)
光田 秀・著


リーディングと呼ばれる情報によるユニークで治療実績をもつケイシー療法。
全6冊の講演録のうち、この3刊目に高血圧や糖尿病などの生活習慣病、膠原病やリウマチなど免疫系の疾患について触れています。
特に肺炎、結核、風邪・インフルエンザ、花粉症などについての対処法に注目です。
ヒカルランド・刊(¥2,200)

5)『マンガでわかる「西式甲田療法」』(2008)
甲田光雄・著


西式健康法、断食療法、生菜食健康法など、自然医学の研究に向かう。
各種の民間健康法を自ら実践・研究し、これらを応用するユニークな健康指導医として開業。
現代医学では難治とされる種々の疾患に挑戦して多くの治験例を挙げている“一番わかりやすい実践入門書”というサブタイトル通りかな。
マキノ出版・刊(¥1,430)

6)『人はなぜ治るのか~現代医学と代替医学にみる治癒と健康のメカニズム』(1993)
アンドルー・ワイル・著, 上野圭一・翻訳




代替医学・薬用植物・心身相関・自発的治癒の実践的研究での世界的な権威。
『癒す心、治る力』(角川書店;1995)もホリスティック医学者の総合案内書として。
日本教文社・刊(¥2,566)

7)『免疫革命』(2003)
安保 徹・著


ガンの三大治療を明確に否定された本書には驚かされました。
免疫学から見た病気と治癒は、近代医学の反省の潮流を産み出したといえるでしょう。
2016年に急逝されたときには暗殺説がささやかれたほどの大転換を起こされた安保先生のご冥福をお祈りしつつ。
講談社・刊(¥902)

8)『体と心がよみがえる ビワの葉自然療法』(2005)
望月 研 ・著/東城百合子・監修


ビワの葉療法についての分かりやすいガイドブック。
東城百合子先生が切り拓いてこられた自然療法についても触れることができます。
もちろん『家庭でできる自然療法~誰でもできる食事と手当法』(あなたと健康社;1978)はお持ちですよね。
池田書店・刊(¥1,430)

9)『食べなきゃ、危険! ―食卓はミネラル不足』(2019)
小若順一・著/国光美佳・著




食品と暮らしの安全基金の活動によって浮かび上がってきた食の問題。
発達障害やうつ、不自然な老化、そして免疫系の混乱などに関わるミネラル不足なのに、医学や栄養学であまりに見過ごされています。
フォレスト出版・刊(¥1,320)


最後に、ハタヨガの先駆者・沖正弘師のお言葉を添えます。

「一旦病気にかかったら、なすべきことはただ一つ、症状に協力して正当防衛の働きを促進することである。
病気は私たちに生活を改めるように警告する信号であり、私たちの心、体、エネルギーの使い方に誤りがあることを教えてくれるありがたいものだと理解していただきたい。」
『ヨガによる生きる喜びの発見』(白揚社;1978)

もちろん用心し、医療の助けを借りながらも、
何年に一度かは発生する “新型” の感染症にも生き抜いてきた自分の生命力への信頼 と 先人の知恵を忘れたくないものです。

*by 会長 松嶌 徹

国際ヨガ協会・事務局