国際ヨガ協会

京都中央支部 洛西学園 学園長 相根郁子

京都中央支部 洛西学園 学園長 相根郁子

 全国のヨガ仲間のみなさん、新春あけましておめでとうございます。
私が初めてヨガと出会ったのは、20代後半、会社勤めをしていた頃でした。見かけだけは立派でしたが、極度の冷え症、体力不足、心配症など絶不調の心を身体を抱えて生活をしておりました。辻先生の教室に初めて行ったその日に「ヨガを続けていれば身体だけでなく、心も変わってゆきますよ。」と言って下さったのですが、その時にはまだ信じる事が出来ませんでした。
当時は近畿地区合同の[ヨガアサナ実践会]が有って、 始めてからわずか2ヶ月でしたが参加させて頂きました。 私などが来る所ではない、 とんでもない所へ来てしまったと言うのが正直な感想でした。 でも、 昇段審査が始まると今までの不安や気になっていた回りの人の事など吹き飛んでしまって、 アサナに集中することが出来ました。 すべてのポーズが終わって、 サヴァアサナで休んでから起き上がった時の充実感は、 今まで味わった事の無い感覚でした。 来年はもう少し出来る様になっていたい。 絶対来ようと、 その時決心していました。 そう、 はまってしまったんです。 それからは毎年参加しました。 身体は正直です。 一年間やって来た事がはっきりと手応えとなって、 私自身に返ってきました。 変わるってこういうことだったんだと実感出来ました。
しかし心は頑固です。 常々私は、 自分の回りを強力なバリアで囲んでいるなと感じておりました。 何とかして取り払いたいと、 もがけばもがく程、 他人と深くかかわる事が億劫になってしまい、 いつも言い知れぬ不安を感じていました。 本を読んだり、 講演会に行ってみたりもしましたが、 変化はなし。 でも最近何かが少しずつ変わり始めているんです。 胸の奥にある固い物が溶け始めている。 身体がほぐれてから随分時間が経ちましたが、 今度は心かなとそんな予感がします。
十年くらい前だったと思いますが、 谷村靖子先生が講演の中で、 「話」 は舌で言う、 つまり口先だけの事、 「語」 は吾を言うことといったことをおっしゃいました。 「自分を語れる様になりなさい。 ええかっこうしようと思うから本心が言えないんですよ。」 と言っておられた事がずっと頭の片隅に残っていました。 バリアを取り払うことは、 この事かも知れない。 少しずつ語り始めてみようかなと思います。 出来そうな気がします。 長い歳月が掛りましたが、 ずっと見守って下さった協会の先生方、 教室に通って来て下さる生徒の皆様に感謝します。 そしてこれからも宜しくお願い致します。

インナームーブ71号より