[2]ヨガ教室に通って変わったこと
福岡・小倉学園 前田彰子さん(助手)
 小さい頃から丈夫な体だけが取り柄でしたが、肩凝り、偏頭痛、便秘、自律神経失調となにかしらと体の不調に悩まされて、運動をしなくてはと思い、好奇心半分で公民館のヨガ教室に通い始めたのが20年以上前のこと。始めた頃は、ポーズはもちろん、呼吸も浅く体中が痛くて痛くて、「次はやめよう」と毎週稽古のあと思いながらも、事務的に通っていたのでした。
 主人の転勤に従い福岡へ。「やっとヨガと縁が切れた」とホッとしたのが本心でした。引っ越しの片付けもおわった頃、疲れで体が重く、だるくても「体を動かしたい」と感じていたのです。いやだと思っていたヨガの教室を探していたわけです。
 それから16年、深呼吸、体の動かし方、修正法などを教えていただき、息を吐きながらのポーズは以前よりも楽にできるようになりました。少しできるようになると、毎週教室に通うのも楽しくなってきました。今でも腰が弱く、前屈、反り系は大の苦手です。落ち込むこともしばしば。でも、ポーズはできなくても「これが今の私です」と思える、言える、感じられる、これが大切なことだと気づきました。こんな風に私は変わってきました。何よりゆっくりゆっくり、急がなくていいのです。ポーズができなくても、呼吸を見つめ、今日の体を感じ、気の流れと自分の内面を見つめる。体が柔らかく、ほぐれてくると、頭も心も柔らかくなり、人を思いやり、相手のことを理解しようと思え、人との和も広がります。それはスポーツでは味わえないものです。
 体の調子も段々と良くなり、稽古のあとの清々しさを今は充分味わっています。何よりも嬉しいことは、主人から「ヨガを初めてずいぶん変わったネ」と喜んでもらったことです。"自分に厳しく、人には優しく"と言う言葉がありますが、私は「自分に優しく、人にも優しく」と思っています。時には自分の体にも優しくありたいと思います。
 最近は、五十肩で手が後ろへ回りません。それでも、こんなに心も体も変われるヨガを多くの人へ伝えたいと思い指導者への道を目指しています。ヨガを始めた頃は自分が指導者になるなど思ってもいませんでした。ヨガを初めて、体が硬く、痛かった時のこと、柔らかくなってヨガが楽しくできるようになったことを、私なりに伝えたいと思います。
 まだまだ勉強する課題は沢山ありますが、「教えることは学ぶこと」と先生の助手として、これからもヨガを楽しみたいと思います。生徒さんの「気持ち良かった」の言葉を聞くのを楽しみにして…。

ヨガエッセイコンクール 2001年度[優秀賞]

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