ヨガに出会って〜ヨガ体験リポート
東広島支部 大滝さやかさん

 深夜、私は泣きながら娘を乗せた車を運転していました。テレビの報道リポーターという仕事上、時間に終われ、精神的に追い詰められることもよくありました。しかし、私は「まだ、23才だから…」と自分の体を過信し、心も体もボロボロになっていたのです。するとどうでしょう?一ヶ月に一度は必ず風邪をひくし、ぜん息にもなってしまいました。高熱を出しても仕事を断れず明るくふるまっていた私に、ある日、2歳の娘が言ったんです。「ママ、苦しいんなら、お仕事お休みしんちゃいや。さくらが会社の人に言っといてあげるけえ。」私はこんな小さな娘にまで心配させていると思うと涙が止まりませんでした。

 娘が3歳になって幼稚園に入ったのを期に、軽い気持ちで近所のヨガ教室に通い始めました。教室の皆さんが親切で、娘を連れていっても温かく見守って下さるのがなによりも嬉しかったです。最初「絶対にできない」と思っていた“ポーズの王様”の倒立も、一年経つと形になってゆき、ヨガの楽しさを日々感じています。
 ある日、山崎先生に持病の喘息のことを話すと、「ぜん息は自分を素質に出せない人に多いのよ。自分や病気を追い詰めず、体の声を聞いて上手に付き合っていきなさい」とおっしゃいました。私はこの時なんだか、すべてを許されたような気がしたのです。
 ヨガを続けて一年。生理痛もなくなり、風邪もひかなくなってきました。また、先生はヨガをはじめ、健康に関することや本もいろいろ教えて下さいます。別の教室の船本先生はポーズや人の体について詳しく、私のポーズの少しの不調で「最近、体調、悪いでしょ」とお医者さんのように感づかれてしまいます。お二人とも素晴らしい先生なのに気さくなお方で、言わばお二人は私の“第2の母”、失礼、“第2のお姉さん”的存在です。こんな素敵な人生の先輩に出会えたヨガに感謝しています。
 また最近、〔ヨガアサナ実践会〕に行き、皆さんのヨガに対する熱意を拝見させていただきました。「継続は力なり」。長年の努力があるからこそ、人に伝えられる実力があるのだと感心させられました。と言いつつ、仕事を再開してさっそく風邪を引いてしまったおバカな私。「忙しくてもやっぱりヨガに行かなければいけないな」と痛みをもって体感させられました。ただテレビ局も変わり、“私らしさ”を大事にできるリポートができているのではないかと思います。
 これからは、太陽のようにいつも元気で明るいお母さん、弱い人の立場に立てるやさしく輝ける女性でありたいと思います。

 「今の若者は・・・」とよく言われるけれど、決してそんな人ばかりではありません。厳しい競争社会の中で傷つけ、傷つけられ、うつ病になったりする友達もいます。また、やさしさや、人の温かみに触れられなかった人が犯罪を犯すのかもしれません。そう思うと、その人の本当の“痛み”はその人でないとわからないのではないでしょうか。

 私は、体が不調な人はもちろんのこと、そんな人達にもヨガの素晴らしさを知ってほしいと思います。そしてヨガをする人の優しいオーラに癒されてほしいと思うのです。

合掌

ヨガエッセイコンクール 2006年度 [最優秀賞]

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