パルス
2002.12.
7年10ヶ月
質問です。何の期間だと思いますか?
ヒントは、「男は6年6ヶ月、女は9年11ヶ月」。
毎年報道される通り、国別の平均寿命で2001年集計でも日本が世界一(81.4歳;男77.9歳・女84.7歳/WHO「2002年世界保健報告」)になりました。それは素晴らしいことには違いありません。満ち足りた食生活と最先端の医療技術に加えて多くの代替医療。充実したスポーツ施設にあふれる健康情報と、確かに健康に関してこれほど恵まれた国はありません。
一覧表を見ていると、日本の半分に満たない30歳台の国が多くあるのに息を呑んでしまいます。世界最低は34.2歳のシエラレオネというアフリカの小国。赤ちゃんや子供の死亡率の高さが要因だとしても、悲惨。
アジアでは日本を追って韓国が74.9歳、中国が71.2歳(ちょっと怪しいな)でタイが68.9歳。ロシアでも65.2歳、インドは60.8歳(男60 .0・女61.7)で日本より20年短い。ネパールが58.3歳、アフガニスタンは42.3歳。
*データはWHOのホームページから。http://www.who.int/whr/2002/en/
さて、お葬式では70歳でも「まだお若いのに」と惜しまれるようになった昨今、これ以上ぜいたくを言うのは世界の人々に申し訳ないのですが、気になったのが最初の7年10ヶ月という、決して短くはない歳月。
質問の答えは、国民の「平均寿命」マイナス「健康寿命」。つまり日常生活に障害をきたすケガや重病で"健康ではない"状態の期間なのです。
「健康寿命(Healthy Life Expectancy)」のカテゴリーでも日本は73.6歳で世界一なのですが、個人差があるにしても平均して"生涯の約一割"もの期間を苦しんでいる計算になる事実に驚いた次第。
Un-Healthy な「不健康寿命」は、私はたとえ1年でもご免こうむりたいし、周りの人にもずいぶんご迷惑なことだと思うのです。高齢化が進むにつれて長くなるいっぽうで、今でも危機的な医療制度の崩壊は間違いありません。これはやっぱり、"自衛"のヨガ健康法だと確信した次第。
内閣府に設立申請中の「NPO法人」化を機に、基本アサナや呼吸法はもちろん、分科会や研究会、ビワ温灸やアレクサンダー・テクニークなど姉妹団体の総がかりで可能な限り門戸を広げて一人でも多くの人々にヨガ仲間に加わっていただき、「不健康寿命」を短くしたい。そして、健康な間にしかできない、それぞれの個性にふさわしい可能性の開発をしてほしい・・・。
創始者が種子を蒔いて、遺した使命は、いまや多くの同士によって担われています。指導者であるあなたが、この使命の一端を担っていることを自覚した上で、ご自身の研鑽に励んでいただきますように。
今年最後のメッセージは、お願いになりました。
どうぞ心身ともに健康で、今年の日々刻々、そして来る2003年を、お互いに完全燃焼しましょう!