ヨガをはじめ、いわゆる“東洋医学”と呼ばれるさまざまな健康法は、西洋医学と距離を置きながら、西洋医学を批判していればよいという “野党的” 立場に安住してきた面があります。私自身も、ほどよく神秘的なヨガのムードをよいことに、断片的な民間療法レベルで「先生」と呼ばれることに違和感を感じなくなっているのではないかと反省することがあります。
 次のような傾向からみても、21世紀は間違いなく東洋医学が近代医学と同じ土俵にあがることを求められる時代になるでしょう。

◇近代医療の治療効果への盲信が崩れる
→医療も“サービス”であるという認識が高まって、病院/医師の実力評価が公表されはじめています。このとき同時に “寝ていれば治る症例” 、 “誤診によって悪化する症例” が知られるようになるで しょう。
◇医療は遺伝子操作など最先端医療に集約されてゆく
→先端機器が必要とされるため、 大規模病院が病気治療の中 心となるとともに、一般開業医は“予防医学”と“老人介護”の比重を高め、東洋医学的な方法を採用してゆくでしょう。
◇高齢者医療を中心に精神的なケアが重視されてゆく
→医療の効率主義から脱し、時間をかけて個々の患者と係わること(カウンセリング)ことの重要性が認識されてゆくでしょう。東洋的療法が併用されることの多い“癒し”の分野です。

 すでに欧米では遺伝子治療と同じく、多くの代替医療〜ホリスティック・セラピーが一般的に受け入れられています (医療費の50%を越えたといわれています)。 日本でも先代が予見していた “メディカル・ヨガ”への要請が高まりつつあります。それは 「ヨガ教師が大学病院の医師と対等に話し合える実力(『ヨガ詳論』)」をもつことを求められること。心身の不調を感じたら、人々がごくあたりまえにヨガ教室にやってきて、学び、実践する、そんな時代に備えて、指導者として一層のレベルアップをめざして懸命に学びましょう。師範会員も、ご期待に応えられるよう勉強会を重ねています。よろしくご一緒ください。

《夏休み・お薦めの1冊》: 「看護婦ががんになって」
                 小笠原信之/土橋律子・著 日本評論社
  がん治療を受ける逆の立場に立ったときから医療に鋭い視線を注ぎ、理想の医療:キュア&ケアの現場を創り出してゆく著者の感動的な姿。人々の健康に携わる者への励ましの書として。

 お盆休みはどのように過ごされますか? 私はいつも通り徳島・千光院に入ります。21世紀の協会のことをじっくり考えたい、と思っています。
では皆さんのご健康、そして 辻 了美先生とともに8月20日に出発する[インド〜ネパール研修団]の快適で実り多き旅を祈りつつ
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2000.08.
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健康法指導者として