すべての町に
新緑の風が心地よい季節、今月も全国でたくさんの教室がスタートするとの報告を受けて喜んでいます。いつも先生のお顔を思い浮かべ、その教室の様子、町の景色、そしてそこで暮らしを想像し、感謝の祈りを捧げます。ほんとうに、嬉しいこと。
ヨガがどんなにすばらしくても、教室という場がなくては何も始まりません。教室があってこそ、その町の人々に知っていただくことができます。それも教室のことがご紹介で伝わる圏内で、気軽にノーメイクで通えるくらい身近なのがベストです。
教室があってこそ、続けて学ぶことができます。生徒さんには指導者へのステップを時間をかけて登っていただくという協会の方針のためには費用は安いほどいいので、公民館などの公的施設をお借りできれるのがベストです。
そして教室があってこそ、指導者は生徒さんから多くのことを学び、ほんとうの指導力、さらには経営力を磨くことができます。はじめは少人数で、少しおしゃべりできる時間の余裕があるのがベストです。
そんな、身近で親しまれる教室が1,000以上。先生の毎日のご足労そのものが生徒さんへの、そして社会への奉仕。これこそカルマ・ヨガ(行為のヨガ)で、立派なスタジオで生徒さんが通って来るのを待っているのでは決して実現しないことでした。改めて感謝申し上げます。
でも、まだ協会の教室がない県があります。事務局にお問い合わせがあってもご紹介できず、いつも残念な思いをします。すべての日本人が、望めばヨガができるよう、すべての町にヨガ教室がほしい。そう願わずにはおれません。そしてこれは、実現できることです。
先生の知らない町で教室を開くことを、ぜひ考えてください。きっと先生との出会い、ヨガとの出会いを必要としている人が待っています。遠くから通っている生徒さんがおられたら好機! 地元に使える部屋がないか、たずねてください。
また生徒さんに、ヨガを伝えることの大切さを伝えて続けてください。きっと誰でもその人の個性なりに、ヨガとの縁を結ぶことができるはずです。生徒さんが [実践会] で昇段されたら好機! 手伝ってほしい、と声をかけてください。
もちろん焦ってはいません。協会には充実させなくてはならない課題もまだまだありますし、時間のかかる積み重ねしかない道だと承知しています。弘法大師・空海は「『人々がみんな悟りを開いて解脱する』まで解脱せずにこの世界ではたらく」と言われたのと同じくらい、気長に欲張り続けてゆきたいと思います。