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過敏症でいこう~つらい時代を生き延びるために

 サットサンガにお迎えした小若順一先生(消費者運動の先駆け~「食品と暮らしの安全基金」代表)は、私たちの想像をはるかに超える食品の実態を明らかにされました。40~50%にもなった子供のアレルギー体質や、潰瘍性大腸炎や多動障害といった治療が難しい病気が急増していますが、その要因はやはり食卓にあったということ。買う側には簡単で安価、作る側にも簡単で儲かるものという相反する要求をかなえるため、食品と呼べないものが私たちの口に入っているようです。

近年急増しながら原因不明とされている「化学物質過敏症」という病気があります。日用品に普通に使われる化学物質に接すると、ごく微量でも粘膜や皮膚の炎症、自律神経の失調や精神的な障害などの反応が激しく起こるものですが、医学界ではアレルギーとは違う次元の症状だといわれています。機序(発症の仕組み)がわからない、ということは対症療法しかないということで、「気のせいではないか」という医師もいるほど。症状を起こす化学物質が原因なのは明らかなのに。反応するのが異常だといわんばかりの「…過敏症」という病名も気になります。決して過敏なのではなく、体は“正常な反応”をしているのです。

高度成長期から、日本人は人類数万年の歴史のなかで体験したことのないほど豊富な量で、食べたことのないモノまで食べてきました。その結果のさまざまな反応は、すべて生命として必死に適応しようとしている試みです。毒素に対する拒否反応は優れた自己防衛システムで、反応しないほうが“鈍感”なのです。拒否せずに取り込み続けるとどうなるか、結果は明らかです。

私の仮説ですが、この頃の日本の若者に顔も体型も細長い外胚葉型が過去になく多いのは、神経的に敏感で吸収力も弱いほうが生き延びられる可能性が高いからかもしれません。食品に毒性がある時代、胃腸が丈夫でどんどん吸収する体質は(飢餓状態の時代とは違い)無事ではすみません。

問題は食べものに限らず、いまの日本、異常なこと、悲しいこと、不快なことが多すぎます。敏感なままでは生きるのがつらい時代。しかし、決して目や耳をふさいで鈍感になる道を選んではいけません。

自分の感じる苦しみや痛み、不快感は正しい反応であることを学びましょう。その上で嘆いたり怒ったりするだけではなく、自ら“選択”することを学ぶべきなのだと思います。その意味で、おかずの材料を選ぶ、補助食を選ぶのは、人間としての生き方の選択を象徴するたいせつな行為だといえるでしょう。生徒さんへの食養指導が欠かせないわけです。

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